巻三巻|夏

巻三巻|夏
巻三巻|夏古今和歌集掲示板 ■ 
★注目スレッド: 巻三巻|夏(35) 
夏と秋と
行き交ふ空の
通ひ路は
かたへ涼しき
風や吹くらむ
(168)
塵をだに
据ゑじとぞ思ふ
咲きしより
妹と別れぬ
床夏の花
(167)
塵をだに
据ゑじとぞ思ふ
咲きしより
妹と別れぬ
床夏の花
(167)
夏の夜は
また宵ながら
明けぬるを
雲のいづこに
月宿るらむ
(166)
蓮葉の
濁りに染まぬ
心もて
何かは露を
玉と集めむ
(165)
郭公
我とはなしに
卯の花の
憂き世の中に
鳴き渡るらむ
(164)
昔へや
今も恋しき
郭公
故郷にしも
鳴きて来つらむ
(163)
郭公
人待つ山に
鳴くなれば
我うちつけに
恋ひ増さりけり
(162)
郭公
声も聞こえず
山彦は
ほかに鳴く音を
答へやはせぬ
(161)
五月雨の
空も轟に
郭公
何を憂しと
か夜ただ鳴くらむ
(160)
去年の夏
鳴き古してし
郭公
それかあらぬか
声の変はらぬ
(159)
夏山に
恋しき人や
入りにけむ
声振り立てて
鳴く郭公
(158)
暮るるかと
見れば明けぬる
夏の夜を
飽かずとや鳴く
山郭公
(157)
夏の夜の
臥すかとすれば
郭公
鳴く一声に
明くる東雲
(156)
宿りせし
花橘も
枯れなくに
など郭公
声絶えぬらむ
(155)
夜や暗き
道や惑へる
郭公
我が宿をしも
過ぎ難てに鳴く
(154)
五月雨に
物思ひをれば
郭公
夜深く鳴きて
いづち行くらむ
(153)
やよ待て
山郭公
言伝てむ
我が世の中に
住み侘びぬとよ
(152)
今さらに
山へ帰るな
郭公
声の限りは
我が宿に鳴け
(151)
葦引きの
山郭公
折りはへて
誰か勝ると
音をのみぞ鳴く
(150)
声はして
涙は見えぬ
郭公
我が衣手の
干つをからなん
(149)
思ひ出づる
常盤の山の
郭公
唐紅の
降り出でてぞ鳴く
(148)
郭公
鳴く鳴く里の
あまたあれば
なほ疎まれぬ
思ふものから
(147)
郭公
鳴く声聞けば
別れにし
故郷さへぞ
恋しかりける
(146)
夏山に
鳴く郭公
心あらば
物思ふ我に
声な聞かせそ
(145)
石上
古き都の
郭公
声ばかりこそ
昔なりけれ
(144)
郭公
初声聞けば
あぢきなく
主定まらぬ
恋せらるはた
(143)
音羽山
今朝声くれば
郭公
梢はるかに
今ぞ鳴くなる
(142)
今朝聞きし
いまだ旅なる
郭公
花橘を
何宿とかなん
(141)
いつの間に
五月来ぬらむ
葦引きの
山郭公
今ぞ鳴くなる
(140)
五月待つ
花橘の
香をかげば
昔の人の
袖の香ぞする
(139)
五月来ば
鳴きも降りなむ
郭公
またしきほどの
声を聞かばや
(138)
五月待つ
山郭公
打ち羽吹き
今も鳴かなむ
こその古声
(137)
あはれとふ
ことをあまたに
やらじとや
春に遅れて
ひとり桜む
(136)
我が宿の
池の藤波
咲きにけり
山郭公
いつか来鳴かむ
(135)
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