浪の
空蝉見れば
玉ぞ乱れける
拾はば袖に
はかなからむや
(424)
勝つけども
浪の中には
裂かれて
風吹くごとに
浮き沈む玉
(427)
散りぬれば
後はあくたに
なる花を
思ひ知らずも
惑ふてふかな
(435)
ありと見て
頼むぞかたき
空蝉の
世を儚しとや
思ひなしてむ
(443)
うば玉の
夢に何かは
慰まむ
現にだにも
飽かぬ心は
(449)
命とて
露を頼むに
堅ければ
物侘び知らに
鳴く野辺の虫
(451)
あぢきなし
嘆き夏目ぞ
憂きことに
逢ひ来る実をば
捨てぬものから
(455)
彼の方に
いつから先に
渡りけむ
浪路は跡も
残らざりけり
(458)
春霞
長しかよひ路
なかりせば
秋来る雁は
帰らざらまし
(465)
巻十巻|物名 オススメ
浪の
空蝉見れば
玉ぞ乱れける
拾はば袖に
はかなからむや
(424)
勝つけども
浪の中には
裂かれて
風吹くごとに
浮き沈む玉
(427)
散りぬれば
後はあくたに
なる花を
思ひ知らずも
惑ふてふかな
(435)
ありと見て
頼むぞかたき
空蝉の
世を儚しとや
思ひなしてむ
(443)
うば玉の
夢に何かは
慰まむ
現にだにも
飽かぬ心は
(449)
命とて
露を頼むに
堅ければ
物侘び知らに
鳴く野辺の虫
(451)
あぢきなし
嘆き夏目ぞ
憂きことに
逢ひ来る実をば
捨てぬものから
(455)
彼の方に
いつから先に
渡りけむ
浪路は跡も
残らざりけり
(458)
春霞
長しかよひ路
なかりせば
秋来る雁は
帰らざらまし
(465)
空蝉見れば
玉ぞ乱れける
拾はば袖に
はかなからむや
(424)
勝つけども
浪の中には
裂かれて
風吹くごとに
浮き沈む玉
(427)
散りぬれば
後はあくたに
なる花を
思ひ知らずも
惑ふてふかな
(435)
ありと見て
頼むぞかたき
空蝉の
世を儚しとや
思ひなしてむ
(443)
うば玉の
夢に何かは
慰まむ
現にだにも
飽かぬ心は
(449)
命とて
露を頼むに
堅ければ
物侘び知らに
鳴く野辺の虫
(451)
あぢきなし
嘆き夏目ぞ
憂きことに
逢ひ来る実をば
捨てぬものから
(455)
彼の方に
いつから先に
渡りけむ
浪路は跡も
残らざりけり
(458)
春霞
長しかよひ路
なかりせば
秋来る雁は
帰らざらまし
(465)